葬祭部の山下です。
先日、ご葬儀を担当させていただいたお客様の仮埋葬を当社がお手伝いさせていただきましたので、勉強を兼ねて立ち合いさせていただきました。
「仮埋葬」というと、あまり聞き慣れない方もおられるかと思います。そこで今回は、Q&A方式でお答えしていきたいと思います。
① Q.仮埋葬ってそもそも何?
A. 墓地はあるけども、お墓をまだ建立されていない方や、納骨先がまだ決まっていない方が正式に納骨するまでの間、仮の処置としてご遺骨を一時的に墓地に埋葬しておくことです。
※地域によっては、仮埋葬というと土葬のことを意味したり、災害により多くの方が亡くなられた場合の仮処置のことを指しますが、ここでは火葬後のお骨のことを説明します。
② Q.いつ行うの?
A. お墓がある場合の納骨と同じく、一般的には49日の忌明け法要や百箇日法要の際に行います。お寺様と事前に日程をご相談ください。
③ Q.必要な手続きはあるの?
A.事前に埋葬許可証の提出が求められる場合があります。詳しくは、その墓地を管理されている団体やお寺、地域の役員様にお尋ねください。もちろん、私どもスタッフにご相談いただいてもお調べします。
④ Q.埋葬作業は自分たちでしなくてはならないの?
A.私たち森田石材店スタッフがお手伝いいたします。埋葬には穴を掘って埋め戻したりと服が汚れる恐れのある作業や力の要る作業もございます。また、焼香セットや机など仮埋葬の儀に必要な準備物もございます。こういったことを全て私どもが行います。安心してお任せください(作業は有料です)。
⑤ Q.当日、持っていくものは?
A. 私たちがお手伝いさせていただく場合、当家の方に持ってきていただくのは
・ご遺骨(お骨箱に入ったままお持ちください)
・花筒に挿すお花
・お供え物(果物やお菓子、お酒等)
・塔婆※
・白木の位牌※ ※お寺様に事前にご確認ください。
以上で大丈夫です。
また、必ずではありませんが、ご自宅後飾り壇に飾っている小さい遺影写真を持ってきていただきましたら、焼香台に置かせていただきます。
⑥ Q.仮埋葬の当日はどんなことをするの?
A. まず、当日までにスタッフが事前に墓地の埋葬箇所に穴を掘っておきます。掘った箇所にご遺骨が入る大きさのプラスチック製のボックスを埋め込みます。これで事前の準備は完了です。
当日は、スタッフが墓地で待機しておりますのでお越しになられましたら、まずは埋め込んだボックスに、お骨を骨壺に入ったまま納めていただきます(本来の納骨は骨袋に移しますが、今回は仮の処置ですので正式に納骨するまでにお骨を綺麗な状態で保つため骨壺のまま納めます)。
スタッフが埋戻し作業と、目印となる板石を据え付けます。そして、塔婆を立て、花筒に花を挿し、線香をあげ、お供え物を置かせていただきます。
あとは、お寺様の読経の先導のもと、お一人ずつご焼香いただき、故人様へ手を合わせて仮埋葬の儀は終了となります。
「正式なお墓は、もう少し先に考えてるけど、忌明けには一旦きちんと納骨してあげたい」という方に仮埋葬をご提案させていただいております。故人様を想うお気持ちを大切にして、お手伝いさせていただきますので、ご不明な点は何でもご相談ください。