災害時の火葬

葬祭部の広田です。

8月に宮崎県で地震が発生し、南海トラフの動きにより大規模地震が起こる可能性が高まっているとの事でした。近年の地震でもっとも被害の大きかった地震は東日本大震災でしょう。しかしそれ以外にも九州や北陸で震災がありました。

昔から「地震・雷・火事・親父」なんて言葉があり、この言葉は恐ろしいもの・敵わないものから順に並べた表現です。私が子供の頃はたしかに怖いお父さん、俗にいう頑固親父がたくさんいた気がしますが、最近はどうなのでしょう?穏やかな優しいお父さんが多いイメージですけどね。
話は戻りますが、この言葉の通り日本では昔から地震に対する強い恐怖心があり、その感情は今でも変わらないでしょう。津波や家屋倒壊、土砂災害、火事、様々な災害を引き起こすのが地震です。地震は本当にたくさんの尊い命を無慈悲に奪います。津波や土砂災害で大切な人が見つからないまま死を受け入れるしかない人もいます。そして災害のあった場所では落ち着いてまともにお葬式することも叶いません。近くの葬儀場も機能しているかわかりませんし、火葬場も1日に火葬できる数に限りがあります。

ではどういった方法を取られるかというと、火葬できないので順番が来るまで埋葬(土葬)されるそうです。そして火葬場が空き次第、掘りおこされて火葬されます。現代では火葬してお骨になってからお墓に納める流れが一般的なので、すごく違和感というか可哀そうな気持ちになってしまうかもしれませんがこれは感染症などの二次災害を防ぐためにも仕方のない判断だと思われます。もちろん被害のあった自治会にある火葬場以外も協力してくださりますが、それでも間に合わないそうです。
震災は我々から別れの場も奪ってしまいます。もしもの時にはとにかく命を守る行動をしましょう。