葬祭部の杉上です。
お位牌は夫婦または1人で作りますので、ご先祖様が多い家は仏壇の中に沢山の位牌が有ります。
新たに仏様が増えた時に白木の位牌を置こうとして「どこに置こう?置くところが無い!」と気が付かれる場合が有ります。
古いお位牌を粗末に扱うことは出来ませんので、先ずは檀家寺のご住職に相談してください。
ご住職によって位牌のまとめ方のお考えが有ります。
➀ ご先祖様の戒名は全て見えた方が良い。
➁ 33回忌または50回忌を過ぎたご先祖様は1つの位牌(◯◯家先祖代々之霊位)にまとめても良い。
➀の場合は、巾広位牌といって人数によって位牌巾を大きくしていきます。
以前お作りした方は23名のご先祖様をまとめました。
巾は約21㎝高さは約38㎝と大きいものですが、お仏壇の1番奥に“ドーン”煌びやかに置かれた位牌はとても綺麗なものとなりました。
➁の場合は、3つの方法が有ります。
1、◯◯家先祖代々之霊位と彫られた位牌を1本作り、別に過去帳に先祖様のことを明記し保管する。
2、同じように位牌を作るのですが、過去帳を位牌に入れてしまう厚みのある位牌を作る。
3、最後に過去帳を入れるのではなく板に戒名を書き、板を厚みのある位牌に入れていく。
1、は夫婦位牌など同じような形で彫刻文字を”◯◯家先祖代々之霊位”とするだけなので、作る際には1番分かりやすいと思います。過去帳はお仏壇内に置いておきます。
2、は過去帳を入れる過去帳回(かこちょうくり)と呼ばれる位牌を選びます。過去帳を入れるので厚みが有り、過去帳を入れて屋根のような形のふたをします。
3、は回出位牌(くりだしいはい)と呼ばれる位牌を選びます。中に戒名を書きこむ札板が通常10枚入っています。黒く塗られた板が1枚入っていて、それに”◯◯家先祖代々之霊位”と彫刻し1番表にして2番目から戒名が書かれた白木板が入っていきます。この板は夫婦ごとに書かれるのが通常です。
今、ご相談を受けている方は➁の場合の2、で作ろうと考えられています。