思い出してみると

葬祭部の杉上です。

子供の頃から体験した葬儀のことを思い出してみました。

しっかりと覚えているのは、やはり葬儀の仕事に携わるようになってからの葬儀で、それ以外は部分的にしか覚えていません。多分その時に1番印象深かったことが、記憶にあるんだと思います。

初めての葬儀が母方の祖父の葬儀で5歳頃です。記憶に有るのは妹と従妹と並んで火葬場の高い煙突から出る煙を見て「おじいちゃんお空に行ったね」と話していたこと。この頃は煙が出てたんですね。

2回目の葬儀は母方の曽祖父の葬儀ですが、一切覚えていません! ビックリです。

3回目の葬儀が父方の祖母の葬儀で高校生でした。1番記憶に有るのが同級生に忌引きで休める!と会話した事で、高校生らしいと言えば高校生らしいです。

4回目の葬儀が父方の祖父の葬儀で、もう結婚して子供も2人いました。祖父の葬儀で1番記憶に有るのが、父と叔父たちが祖父を棺に入れている場面です。今ならわかるのですが、背が高い祖父でしたので棺にギリギリだったのだと思います。なので父が「無茶してやるなや!」と言っていた言葉と、父の弟が男泣きしていたことが記憶に残っています。この頃は納棺師さんなどいなく、葬儀社が棺を届けに来て、家族で棺にお入れくださいという方法だったのだと思います。

5回目の葬儀が母方の祖母で、葬儀の仕事に携わっていましたので自分で納棺させてもらいました。島根県での葬儀で風習の違いに驚いたのと、葬儀社さんに対しては厳しい目で見てしまいました。

6回目の葬儀は昨年の叔母の葬儀です。祖母の時よりは葬儀社さんに対しては優しい目で見て、逆に学べるところは学んでやろう!と思っていたのに、悲しくて泣きすぎて葬儀社さんに目がいきませんでした。

今、葬儀に携わるものとして思うことは『記憶に残る葬儀のお手伝いをしたい』です。
年齢に関係なく、良い葬儀やったな!と思い出せるものにしたいです。

ご家族さんの気持ちを大事にして、ご家族さんと同じように故人様を大切に思う葬儀担当者または納棺士でいたいと思います。