「さわる」から「ふれる」へ

葬祭部の義積です。ずっと前から読んで見たかった本があり、やっと読むことができました。

柳瀬博一さんの「親父の納棺」という本です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内容はタイトルの通り、素人の男性がお父様の納棺手伝ったというお話です。葬儀社の女性(すずさん←柳瀬さんが付けた仮名)からの提案で素人であった柳瀬さんや弟様、お母様も教えてもらいながらご遺族で納棺をされました。納棺だけでなく亡くなる前のお父様の思い出や、着替えのための服探し、着替えの様子が書かれてあります。そして、お父様の体に触れていくことで「さわる」から「ふれる」という気持ちの変化に気づかれました。

納棺を行う中で、当ホールで行う納棺にもご遺族が故人様に「体に触れる」時間があります。触れられると「よく、頑張ったなあ」「ありがとう」とそれぞれが言葉をかけられます。そして時には涙を拭かれるかたもいらっしゃいます。貴重な時間だといつも思います。

本を読みながら「そうそう分かる」なんて心の言葉を出しながら一気読みしました。勉強にもなるし、面白かったです。