葬祭部の門脇です。
私が前の葬儀会社に勤めている時に、極道の方の葬儀を何度か経験しました。私が担当したお客様は2件で、どちらも組ではそれなりの立場の方でした。
怖い・厳しそうと思われがちですが、どのお客様もすごく丁寧で優しい方ばかりでした。1件は元極道で若い頃は鉄砲玉で北海道にとんだ経験などドラマの世界でしか聞かないような波乱万丈な体験談をよく話していただけました。葬儀には子供の時から会ってなかった息子さんが来られたり感動的な事もありました。その方には葬儀後も色々なお話を家に行く度話していただけました。
もう1件は、組の立場もだいぶ上の方でしたが、すごく優しく丁寧な方でした。ただ、供花の名前の順番や名札の高さなどにはかなり神経を使われておられました。また、葬儀の際には組の方もたくさん参列されていて、うっかり下っ端の方が兄貴分より先に焼香にいってしまい、裏で怒られていたのを見ました。そういうところはきびしいのだと思いました。そして、やはり義理堅いのかその組の方は必ず葬儀の際には前の葬儀社を使ってくれていました。
この仕事をしていると友達に極道の葬儀?怖くないの?なんて聞かれますが、すごくいい人ばっかりだし、なかなか聞けない話も聞けるよというとビックリされます。私としてはこういう普通なら聞く事がない実話なども聞けたりするのも葬儀という仕事の面白いところだと思います。