葬祭部の広田です。
葬儀の担当をした際に喪主様より寺を派遣してほしいと依頼がありました。
了承しネットで検索して電話してみたところ「葬儀社からの依頼は受け付けていないので当家から直接電話してください」と言われ忙しい中、喪主様に連絡していただきました。
電話のやり取りでお疲れの様子でしたが葬儀の打ち合わせも進めないといけないので喪主様の様子を伺いながら話を進めていたところまた寺の派遣会社から電話が入りました。打ち合わせを中断して電話が終わるのを待っていたのですが、聞こえてくる会話からどうやら位牌の話をしているようでした。「まだ葬儀終わってないのに位牌の話するの?」と不信感はありましたが、とても安い位牌を提案されたみたいで喪主様も「それならお願いします」と了承してしまいました。
私たちも位牌を取り扱っているので、ご提案をさせて頂きたかったのですが相手があまりにも安価だったので残念ながら勝てないなと思い諦めました。しかし、私の中で多くの疑問点が浮かびました。「あれッ?位牌のサイズは?ご先祖様の位牌は確認しなくてもいいの?夫婦位牌ってことわかってるのかな?」と不安に思ったので喪主様に聞いてみると「そのあたりは聞かれませんでした」ということなのでこちらからもう一度電話してみました。
すると、その派遣会社が作ろうとしていた位牌は一人分しか彫刻できないような最小サイズの位牌でした。すぐにキャンセルするようにアドバイスして葬儀後にこちらで作らせてもらいました。ご当家からは「間違ったものを用意してしまうところでした。ありがとうございます」と感謝していただきました。その家にどんな物が必要なのかを全く考えずに話を進めようとした業者に怒りを覚えるのと同時に他の人は大丈夫かなと不安になりました。