命をいただく

葬祭部の義積です。

今回は鳥葬のお話です。先日動画を見ていましたら「恐怖 世界の葬送」のようなタイトルが目に留まりました。インドの水葬(遺体を川に流す)の他に鳥葬(ちょうそう)がありました。鳥葬は、チベットなどの地域で今も受け継がれている伝統的な葬儀の方法です。簡単にいえば専門の解体師が遺体をバラバラにし、僧侶が読経し肉体を鳥に食べてもらうものです。子供頃に読んだ時はビックリしたのを覚えています。亡くなった後に体を鳥につつかれて食べられるのですから!

大人になった今は考えが変化しました。私達は死ぬまでに牛、豚、鶏など生き物の命をいただいています。更にいえば植物さえも命をいただいているのです。命をいただき生きてこられました。自分が死んだら次は自然のサイクルに基づき、鳥や木の栄養となるのであれば、鳥葬もありかなと思います。でも、体をつつかれるのはちょっと嫌かなあ(死んだら痛みは分からないけど)。