ガキ(餓鬼)

葬祭部 伊藤です。

以前、私達が生まれ変わりを繰り返す世界「六道(ろくどう)」について、ブログに記載しました。あれからまた少し勉強しましたので、お話します。今日は、「餓鬼」についてです。「ガキ」という言葉は、子どもの事を指して「ガキンチョ」や「ガキ大将」、「ガキの使いやあらへんで!!」等と使う事があります。これが、もともとは仏教の餓鬼から来ています。

餓鬼というのは、飢えた鬼と書きます。鬼というのは「遠仁(おに)」とも書きます。仁(じん)に遠いということで、仁とは人間の心のこと、他の人を思いやる心です。その人間の心に遠いのが鬼なので、「自分さえよければ他人はどうなっても構わない」と自分のことばかり考えているのです。しかも餓鬼は飢えた鬼なので、よけい「自分さえよければあとは構わない」、とにかく「欲しい欲しい、自分が欲しい、自分が」と自分のことばかり考えています。

子供のことをガキというのも、子供は自分のことしか考えず、特に食べ物を欲しがって、むさぼり食べるところから、ガキと言われるようになったそうです。

では、人間から生まれ変わって餓鬼になるのは、どんな行いをした人なのでしょうか?

例えば、家族で自分だけ美味しい物を食べて、夫や妻や子供に与えないと、食べ物を見つけることができない餓鬼になるそうです。生前、布施(ふせ)の精神が乏しく、ケチで、他の人の物を盗んだり、お金や食べ物を自分だけが楽しもうとしたり、何でも自分さえよければ良いという欲の心によって、餓鬼に生まれ変わるのだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

餓鬼にならないためには、他の人に親切にすること、お金や物を与えたり、手伝ったり、心をかけたりする事だそうです。