故人様へお礼

葬祭部 伊藤です。

納棺をする時は故人様にお世話になる気持ちで行なっています。故人様のお身体の状態はお一人お一人違うので、慣れる事はなく、今日はどのような事が必要ですか?と故人様にお尋ねします。故人様はいつも教えて下さるので、タオルや絆創膏やメイク道具の用意が出来ます。納棺終わりには、ご親族様から「穏やかな顔になりました」「お世話になりました。ありがとうございました。」とお言葉を頂くことがあるのですが、私の方こそお世話になり、ありがとうございました。と恐縮してしまいます。

納棺で、故人様が生前と違和感のないお顔になるように、もっと何か出来たかなと思う気持ちもあります。ある故人様は、お肌がとてもお綺麗だったので、ご親族様にお伝えすると「生前スキンケアにはこだわりがあって、資生堂のいいものを使っていたのよ。」と教えてくださいました。その故人様にお世話になったお礼は、資生堂のスキンケア商品の小さなサンプルをお供えさせて頂きました。ありがとうございました。これからも感謝と学ぶ気持ちを持って、お別れのお手伝いをさせていただきます。