葬祭部 伊藤です。
桜が咲く季節になりました。お寺や神社には立派な桜の木がある所が多いので、お出かけされる方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。ただ、その違いについてはあまりよく分かっていないという方が多いかもしれません。1年前の投稿では、私も全然分かりませんでしたので、今回はお寺と神社の違いについてパート2です。
お寺と神社の違いとして分かりやすいものが、信仰している宗教です。お寺は仏教を、神社は神道を信仰しています。
建物にも大きな違いがあります。お寺は、入口に「山門」があり、神社の入口には「鳥居」があります。そして、最も大事な事は、お参りする目的の違いです。お寺は、現世の幸福ではなく、死後極楽浄土へ行けるよう祈る場所です。一方神社は、神様への感謝を伝える場所です。願い事をするというイメージが強いですが、本来は今後の自分自身の生活をよくする誓いを立てる場所です。
最後に参拝方法です。お寺と神社は、参拝時のマナーが異なります。
お寺での参拝方法
山門の前で合掌とともに一礼する
山門をくぐるときは敷居を踏まない
手水屋で右手・口・左手・柄杓の柄の順に身を清める
香炉がある場合はご本尊と向かい合うより先に献灯と献香を行う
合掌したら一礼をして願い事を念じる
一礼して立ち去る
神社での参拝方法
鳥居をくぐる前に一礼する
手水屋で左手・右手・口・左手・柄杓の柄の順に身を清める
二拝・二拍手してお祈りをする
一拝して立ち去る
鳥居をくぐり、境内から出たら社殿に一礼する
神社では手を合わせるときに音を立てます。このとき、右手を少し手前にずらします。これは神様を讃える気持ちの表現です。
お寺と神社は、よく似た印象を持ちがちですが、実は大きく異なります。
仏教と神道はどちらも、日本人の生活に深く関わる宗教です。それぞれの由来や目的について知識を身につけて、お寺や神社巡りを楽しみましょう。