葬祭部の杉上です。
先日、納棺の際のボディシャワー(湯灌)を希望されたご家族がおられました。
通常の納棺は私達も行うのですが、ボディシャワーは専用の浴槽(携帯型)が必要なため、専門業者(納棺師)に依頼します。
ボディシャワーは温かいお湯を用いて行いますので、通常の納棺よりも故人様の肌色が良くなります。依頼されたご家族も仕上がりに大変満足されていました。
そして何よりも納棺師の手際よさに感心されていました。
通常の納棺は1人で行いますが、ボディシャワーは2人1組で行います。
1人が故人様の準備を行い、もう1人が浴槽の準備と片付けとフォローをします。
故人様の口元を整えた後、着ておられた寝巻を大きなバスタオルで隠したまま脱がせて裸にします。
裸になったらバスタオルをかけたままストレッチャーに乗せて、浴槽の上に置きます。
浴槽の上でお湯を身体にかけて、浴槽の中へお湯がたまっていくという感じです。
身体を洗い始める前に、桶に入れたお湯をご家族さんの手で体に掛けます。
お風呂へ入る時、まずはかけ湯をして入ります。これと同じです。
ただ肩から掛けるのではなく、足元から胸元に向けて掛けていきます(逆さ事です)。
そして身体と髪の毛を洗っていきます。もちろんご家族様にも洗っていただきます。
洗い終わった後は再びお布団の上に寝ていただき、着せ替え、整髪、メイクと進めていきます。
故人様の身支度をしている間に、浴槽、シャワー、浴槽内のお湯などをもう一人の納棺師が手際よく片付けていきます。
身支度が整った頃には片付けが終了していますので、ご家族さんのお力も借りて棺に入っていただきます。
ボディシャワーは、いつ見ても納棺師さんの所作、言葉使い、手際の良さに惚れ惚れします。