喪中はがき

葬祭部の門脇です。

今年不幸があった方は今の時期に喪中ハガキの準備をされておられると思います。

そもそも喪中はがきとはどういった意味があるのか?詳しく説明すると喪中とは「故人の死を悼む期間」です。死者を弔う姿勢を重んじて、一定期間贅沢や祝いごとなどは避けて身を慎みます。本来、喪中は「忌」と「服」の2つの期間から構成される言葉ですが、現在では忌の期間を「忌中」という言葉で分けています。そのため、現在の喪中は故人への哀悼を示す期間である服の期間としての意味合いが強いです。

喪中はがきは送る意味は主に二つあります。「近親者が亡くなり喪中なので、年末年始の挨拶は遠慮させていただくことを知らせる」ためと「喪中とは知らない知人に『不幸があった相手に、祝辞を送るような気まずいことをさせない』」ためです。

実は、喪中はがきが一般家庭でも用いられるようになったのは昭和30年代頃と比較的新しい風習です。元々は皇室が喪に服した際に、官吏が挨拶を送っていたのが起源とされており、郵便制度の確立と戦後のお年玉つき年賀状の流行を経て一般にも定着したとされています。