葬祭部の門脇です。
お葬式の用語で「弔問」「会葬」「参列」、それぞれの言葉には明確な違いがあります。
弔問は、式のない時にお悔みに行く事です。「訃報を聞き、すぐ自宅にお悔みに行く時」「葬儀に参列できなかった為、後日、故人様の家に訪問する場合」などを指します。通夜式に行く場合も弔問となります。本来お通夜は、遺族のみ、または近所のごく親しい人で行うもので、その言葉通り、遺族が故人の枕元でお線香を絶やさないよう夜通し番をするのがそもそもの意味でした。近年では葬儀と同じく読経や焼香をしますので式ではありますが、弔問となっています。
会葬は、お葬式・告別式に出席することです。儀式とほとんど変わらないように感じても、お通夜への参列は「会葬」にはあたらず、あくまでもお葬式や告別式など、故人との最期の別れの場所に参加することを「会葬」と呼びます。
最後は参列です。式典に参列する人のことを参列者と呼びますが、これは場面を限定することなく、お通夜・お葬式・告別式のどちらに使っても問題ありません。弔事に限った言葉ではありませんので、結婚式などのお祝い事の参加者にも使います。
このように3つの言葉は似ていますが、少しずつ違う意味を持ちます。その場に合わせた言葉を使えるのが理想ですが、難しい場合は「参列」を覚えておくのが一番確実かもしれません。