葬祭部の杉上です。
先日、曹洞宗の通夜式でご住職が戒名についての法話をされました。
戒名とは、戒律を授かり仏門に入った者に与えられる名前です。本来は生きている間に出家して僧侶になった者に対して授けられていたものですが、現在では出家する人が少なくなったという事情もあり、葬儀の際に合わせて授与するのが一般的になっています。戒律は16有る、とご住職は言われ、その中でも「三帰戒」の仏法僧の事を説明していただきました。
そして戒名を授かった時に必ず目にするのが血脈(けちみゃく)です。
血脈(けちみゃく)とは、お寺の住職から戒名を授かった者が、仏さまの弟子となった事を証明するもので、お釈迦さまの血(教え)が弟子から弟子へと脈々と受け継がれている事を表す系譜図のような構成で出来ているものを指します。中を見たことは有りませんが、お釈迦さまからの教えを相承してきた歴代の弟子たちの名前(曹洞宗では達磨大師や道元禅師など)が書かれており、最後から二番目には故人さまに戒名を授ける導師(ご住職)、そして最後に故人の名前が書かれているそうです。
葬儀の際に棺の上に置かれますので、葬儀告別式が終わり最後のお別れの時に、血脈(けちみゃく)は喪主様にお渡しし故人様の胸元に置いていただいています。