葬祭部の義積です。桜の季節がやってきました。目の前に移る世界が鮮やかで、春が来たと実感します。
先日は母の十七回忌のため法要を行いました。法要は僧侶にお経を唱えていただき、ご遺族が故人様を偲び、冥福を祈るために行う「追善供養」のことです。この追善供養の後に開く、会食までを含む儀式のことは「法事」です。故人様が亡くなって1年後の命日付近には「一周忌」を行います。亡くなって2年後の法要は「三回忌」になります。十七回忌は命日から16年目にのことになります。
法事当日は兄と義姉の三人でしたが、お仏壇とお墓に参り手を合わせました。母が亡くなりもう16年と思うと時間の過ぎる速さに驚きます。確かにあの頃に比べて確実に私たちは年をとり、当時中学生だった娘は成人となりました。両親を亡くした悲しみは薄れることはありませんが、こうした区切りに母を偲び、思い出話をすることでまた一つ気持ちの整理がついた気がします。