葬祭部の門脇です。
亡くなってから火葬までの猶予ってどのくらいなのかご存知でしょうか?
法律的には決まりはありません。ただ、亡くなってから24時間たたないといけない事と死亡診断書を亡くなってから7日までに出さないといけない事は法律的に決まりはあります。その事だけ守れば後は問題ありません。
ただ、次に問題になるのが亡くなった故人様の御身体の事です。夏場や冬場で違いがありますが、お布団での安置の場合大体3~5日で目に見えてわかるくらいご遺体の腐敗が進みます。ただ、これは布団での安置に限り、お棺に納棺しての安置だとドライアイスの冷気が逃げる事がなく冷蔵庫状態になるので御遺体の状態は緩やかになります。
日本では基本亡くなってから2~3日の間には葬儀を行うので基本それでどうにかなりますが、海外では亡くなってから葬儀又は土葬までの期間が長いためエンバーミングが主流となっています。ではエンバーミングをするとどのくらいもつのかというとなんと最大50日もちます。最大の期間としては大体この期間までが故人様の事を考えた場合その50日が最大となります。
私が葬儀の仕事についてから一番長く安置したのは、中国の方で家族の方が日本にこれるまでに日にちがかかるため安置室でお棺に納棺し、安置しました。その期間が30日間でした。故人様の状態は日にち的に絶望的かと思いましたが、腐敗もほとんど進んでなく家族の方もしっかりとお別れをする事ができました。どうしても海外におられるなど家族の都合などで火葬まで日数がかかる場合があります。色々な方法で故人様の状態をもたせる事は可能なのでそういった場合は一度葬儀社にご相談ください。