葬祭部の義積です。
本年もよろしくお願いいたします。
今は寒い時期ですので、春のように花が咲き乱れることはありません。しかしお仏壇やお墓には季節に関係なくお花をお供えしたい気持ちは皆様同じではないでしょうか。ご先祖様に、お供えする花を仏花(ぶっか)といいます。花の種類は決まっておらず、故人のお好きだった花をお供えします。ただし香りのきついもの、棘のあるもの、毒のあるものは避けた方が良いと言われています。
しかし、せっかくお供えしても日が経つと、花はしおれてしまいます。枯れていくのは当前ですが、仏さまに仏花をお供えするのには意味があります。花は、厳しい自然の中で耐え抜き、美しく咲き続けます。その花の姿が、厳しい修行に耐え悟りを開く、仏教の教えと重なるとされているようです。生花は暑い季節は特に早く枯れてしまいます。では、枯れない造花はどうでしょうか。抵抗があるかたもいらっしゃいますが、造花にはメリットがあります。枯れない事、また一度買うと頻繁に購入しなくてよいので費用がおさえられることです。
どちらにしても、本当に大切なのは亡くなった方を思う気持ちです。いつもは造花を供え、命日や盆など節目の時だけ生花にするなど生活スタイルにあった選び方をされるのはどうでしょうか。