葬祭部の杉上です。
ご納棺のお手伝いをさせていただいた方は、80代後半の男性でした。息子さん夫婦、ご親戚さん、お孫さんに見守られながら旅立ちの準備を行いました。少し痩せているのが気になるとおっしゃっていましたので、口元を含み綿でふっくらさせると、生前のお写真に少し近づいたように思いました。その後、伸びた髭を剃り、お肌の色を整えると「いつもの寝ている顔やね」とお喜びでした。
お棺の中に入られてからお母さんが「出掛ける時によく着ていたジャケットを棺に入れてあげたい」と預かりました。ジャケットをたたみ入れようとした時にポケットに何か入っていることに気が付き確認すると‥‥小銭が出てきました!
「おじいちゃんからお小遣いやぁ!」とお孫さんが受け取って、小銭を数えると‥「おじいちゃん、タバコも買えへんわ~」と一言。和やかな雰囲気に包まれました。