仮通夜

葬祭部の門脇です。

私が以前いた加西市では地域により必ず仮通夜を行う地域がありました。そもそも仮通夜とは本来は亡くなった当日の夜に遺族と親戚の近しいもののみでお寺様を呼び読経あげられ、一夜を過ごす事です。仮通夜をする場合は本通夜があり、仮通夜の次の日の夜に普段通り親族、一般を呼んで行う一般的なお通夜を指します。本来では上記のような内容ですが、地域によって仮通夜のやり方は変わってきています。

例としては仮通夜は遺族と隣保の者で念仏を唱え 本通夜では親族、一般の方をお呼びしお寺様に読経を唱えて頂きます。仮通夜を行うにあたって必ず葬儀までのお日にちを一日空けないといけないのでその地域では必ず3日間かけて葬儀を行う形になります。

山南の方でも地域により通夜は自宅で親族のみで行うところもあるので、もしかしたら仮通夜の名残りが残っているのではと思いました。葬儀のやり方は年々かわりゆくものです。変わっていった中にも昔からの風習の名残が残っておりそれを知る事によって地域の歴史を感じる事が出来ます。ただ、昔からの風習だからではなくその意味を知る事によってこれから行う葬儀に関しても違った見方ができるのではないかと思います。