葬祭部の門脇です。
日本では現在ほとんどのケースで火葬を行います。なので日本人からすると亡くなったら火葬が当たり前と思われる方も多いと思います。しかし、世界からすると実は火葬は少数派です。まずお隣の韓国や中国の場合火葬と土葬の割合は50%50%で別れています。両国の宗教が儒教が多く、まず儒教の根本には親に従い孝行するという考えと、他に「死後は魂が二つに分かれ、ひとつは天に、ひとつは地に還る」という考えがあります。ですので親の体を焼いて魂の還る場所をなくしてしまうのは重大な親不孝になるからです。そのため、両国では土葬が主流でした。しかし、若い世代になり儒教ではなくほかの宗教に入るものが増え火葬も増えてきています。
次にアメリカやヨーロッパでは土葬が多くなります。理由としては同じく宗教的なところにあります。欧米ではキリスト教徒が多く、死後の復活を信じられています。なので遺体を焼くことは復活ができなくなるという考えあるので土葬が多いです。その中でもフランスはカトリックの信者が多く遺体を焼くことに抵抗がある方が多いです。プロテスタントの信者が多いのも理由にあるかもしれませんが、アメリカもプロテスタントの信者が多く火葬率は低いのでそこは国的な考えもある方と思います。
昔の日本も土葬がほとんどでしたが、今では火葬率は99.9%です。私は火葬が世界でも主流と思っていましたが、逆に少数派であることにびっくりしました。