合掌は、 仏様への嘆願書

葬祭部 義積(よしづみ)です。

天台宗の僧侶で落語家でもある露の団姫さんの記事を読みました。「法要の日取りは、当日か前倒しをする理由」という内容でした。そう言われてみると、法要の日は命日もしくは前倒しにるという認識でしたが、理由を考えたことがありませんでした。

記事によりますと、人がお亡くなると「あの世」に行くと言われていますが、「あの世」の世界では七日ごとに仏様による裁判が行われます。これが逮夜と呼ばれる初七日や四十九日に当たります。その裁判では、良い結果になり故人様には良い世界に行って欲しいと願われます。その時、残された者が合掌をすることで「故人は生前良い人だったので、どうかよろしくお願いします。」という嘆願書のように裁かれる仏様の所に行くそうです。

「あの世」の裁判は四十九日だけでなく百箇日、一周忌と続いて行きます。ですので嘆願書は、裁判が終わり判定が行われてしまう前に届かないと意味がないので、法要は命日か前倒しをする意味があると言われています。

葬儀においての合掌は、仏様に対して「故人のことをよろしく頼みます」という願いを込めて合掌が行われます。