葬祭部 義積です。
緊急事態宣言が解除になり、少しづつですが以前の日常に戻りつつあります。まだまだ大丈夫という事はありませんが、3月~5月頃は本当に毎日が不安でした。コロナウィルス感染症になる事も不安でしたが、家族に会えないまま亡くなることも不安でした。
私は自分が死ぬのは、もう少し先かなと漠然と考えていました。しかし、今回のコロナウィルス感染の勢いは、もしかしたら私も明日感染し死ぬかもしれないと思いました。そうなると一番に思い浮かぶのは一人娘のこと。もし、急に亡くなったら、娘に伝えないといけない事が山ほどあるのに、何も知らない娘は途方に暮れると簡単に想像できます。そんな中で私はやっとエンディングノートを書き始めました。とりあえず保険や銀行など急ぐものから順番に・・。全て書ききれていないのですが、どうしても必要な事は書き終わりホッとしています。
最近私は、女優の財前直見さんが書かれた「自分で作るありがとうファイル」を読みました。この本も新しい形のエンディングノートです。イラストや書き方や難しい言葉の説明がふんだんにありとても分かり易いものでした。用紙がダウンロードできて、書き換えや入替自由の、まさしく自分でできるノートです。中には、「お母さんの味レシピ」までありました。その家だけの「お袋の味」は子供達に伝えていきたいお金では買えない大切な事です(私には娘に伝えるほどの料理の腕前はありませんが・・)。
どのような形でも、自分の元気なうちに残された者に伝える時間があるという事は貴重だと思います。