お母さんの顔

もみじスタッフの義積です。

お母様を亡くされた娘様が、棺の中のお母様のお顔を何回もご覧になられていました。
「形で見えるのはもう最後なので」とおっしゃれました。自分の姿と重なり、思わず私は自分の母の話をしました。
私は12年前母を亡くし、葬儀の時間まで棺のそばで泣きながら母の顔を見ていました。もうすぐ母の顔を見ることも、触れることもできなくなる。嫌だ、離れたくないと何回も思いました。ですので、その娘様の気持ちが痛いほど分かりました。
葬儀に携わる者は、当家の状況に合わせ柔軟に対応しなければなりません。葬儀のプロとしての知識を踏まえながら、大切な方を亡くされた気持ちに寄り添う気持ちはわすれてはいけないと思っています。