葬祭部の義積です。
コマツ(小松製作所)元社長の安崎暁(あんざきさとる)さんが「生前葬」をされました。生前葬とは名前の通り生前に葬儀をすることです。安崎さんは開催の動機について「死んでから葬式や偲ぶ会をやってもらうのは本人がいないからピンとこない。人間の最終段階の過ごし方は個人個人違うと思う。自分の健康状態と病気、80歳という世間的には(これぐらいでいいか)という年齢を考慮して、感謝の会をやりたいと思いました。」と言われていました。
会場の受付には「会社仲間」「大学同窓」「故郷」などと所属別に分けられ、顏見知りが久しぶりに会い、会話が弾み楽しい会だったそうです。「人生で巡り合えた人にありがとうと言えたことに満足している。」と新聞の取材で答えていらっしゃいました。
生前葬では、このようにお世話になった家族・友人・知人を招いて、直接感謝の気持ちを伝えることができます。 一般の葬儀なら本人には写真や棺の中の顔を拝見することはできても話す事はできません。まだまだ一般的な方法ではないので、参列する方への配慮が必要や親族の理解と同意を得ておく必要があります。