仏式の通夜、葬儀・告別式には必ずご焼香が行われます。
ご焼香とは、仏や故人に向けて香を焚いて拝むことを言い、心と身体の穢れを取り除いて清浄な心でお参りするための作法です。
お焼香の基本的な手順は
① 自分の順番が来たら席を立ち、焼香台の前まで移動する。
② 遺族に一礼し、焼香台にさらに近づき、遺影に向かって一礼し合掌する。
③ 親指、人差し指、中指で抹香をつまみ、抹香を香炉にくべる(宗派によって回数が異なる)、
あらためて合掌して一礼する。
④ 遺族に一礼し、自分の席へ戻る。
一般的な順番は、喪主、遺族・親族、会葬者の順です。
喪主は一番最初に焼香することになりますので、まずは参列者全体に向かって一礼してから祭壇に向かいます。ご焼香が済んだら最後に参列者に向かって一礼して席に戻ります。
遺族・親族の場合には、遺族への一礼は必要ありません。会葬者への一礼が必要となりますが、全員がされると焼香に大変お時間がかかる為、省略していただく場合がありますが、それは失礼にはなりません。
会葬者の場合で人数が多い時には、②の遺族に一礼を省略していただき、④の答礼場に立たれている遺族に一礼だけをお願いすることもございます。限られた時間の中での焼香は、司会者が状況を見て案内いたしますので、案内にしたがって進んでいただけると助かります。また答礼場で一礼だけではなく、慰めたい気持ちから一声、二声かけられる方がおられますが、会葬者の方が後から続いております。お声をかけられるのは、ご葬儀の始まる前に済ませておくか、ご葬儀が終わってから声をかけてあげてくださいね。
葬祭部 杉上