私が死んだら…

先日友人と食事をしました。
食事中に葬儀の話になり、友人がこのような事を話しました。

「私が死んだら、自分の体は検体に出したい。人の役に立つのならそれで良い。あなたに言っておくから覚えておいて。」

私が死んだら・・このくだりよく聞きますが、聞いた側がOK!と返事できる事と、できない事があります。
検体とは、死後に自分の体を提供する事で、医療を行う医師及び医療従事者の教育のために解剖学を学びます。この解剖実習等で行われる解剖体の事です。
その検体者になるには、事前に登録が必要です。
まず申込書を取り寄せます。各都道府県の団体か、大学に問い合わせすると送ってもらえます。申込書が受理されれば会員証が発行されます。
会員証は献体登録をしたという証明になります。この会員証には登録先の団体名や死亡時の連絡方法などが書かれています。
申込書を記入する段階でも肉親の同意が必要になりますが、最終的に献体として提供する際にも同意が必要になります。
これは、献体を希望した人物と、最終的に決定を下す人物が異なることに起因しています。そのため、献体の希望する者は、生前から周囲の人たちに自分の考えを明らかにし、ご家族に献体として遺体を提供することに十分理解を得ておく必要があります。
ですので、いくら親しい間柄でも赤の他人の私が、友人の体をどうすることもできません。友人は、いつも人の為に行動する性格で、彼女らしい最後だと思います。

私が死んだら・・伝えたい事がたくさんあるので、この思いはエンディンノートを書こうと思います。