お骨についていろいろ

日本の火葬率は99.9%で世界でダントツの一位だそうです。
欧米では高いところで70%程度。低いところでは20%に満たないこともあります。
さて、そんな火葬大国の日本ですが、お骨に関しては様々な地域性があるようです。

まず骨上げの順番ですが、喪主様から順番に拾ってもらいます。次に順序としては、足元から骨壷に収めて、体の一部が入ったら喪主様に「のど仏」を入れて頂き、頭部を入れて終わりとなります。

地域が変われば、まず歯を拾ってから足元へ行ったり2人一組で橋渡しという作法で骨上げすることもあります。ちなみに 「のど仏」は正式には喉頭隆起(こうとうりゅうき)と呼ばれ
喉の甲状軟骨の突起した部分です。私たちが「のど仏」と呼ぶ部分は正確には第二頸椎となります。これは、お釈迦様が座禅をしている姿に見えることから「のど仏」とよばれるようです。
関西では部分拾骨といって足から頭までの一部、そして「のど仏」を骨壺に入れます。

骨壺に収まらない骨は残し、斎場で供養していただきます。関東などは全ての骨を拾う全拾骨が一般的です。他の地域から来られた方がこの習慣を知らず驚かれたという話もあるそうです。ですので、関西の骨壷は関東の骨壷に比べやや小さ目になっています。