エンゼルケア
2019
11/22
葬祭部の杉上です。
病院で亡くなった場合、看護師が行う死後の処置を「エンゼルケア」と言います。
「エンゼルケア」の内容は、病院により多少違いはありますが一般的には
・医療器具を外した後の手当
・治療でできた傷の手当
・体の清拭
・鼻、口、耳への脱脂綿詰め
・着替え
・死化粧
などが行われます。
私たちも納棺前に、着替えと死化粧をさせて頂きます。病院できれいにして帰ってこられているのですが、パジャマや寝間着で帰られた場合には、旅立ちに選ばれた着物やスーツに着替えをします。そして、頬が痩せておられる方や、入れ歯が合わない方などは含み綿を施し、元気なころのお顔に近づけます。
私は、この元気な頃のお顔に近づけることが、とても大切なことだと思っています。
長い闘病の末に亡くなられると、元気だった頃からは姿が大きく変化していることも多く、その姿は家族に深い悲しみを与えます。そして人生の最後の姿を美しく整えることは、故人の尊厳を守ることにもなり、ご家族の方の心のケアにもつながります。
お化粧をする場合には、生きている方と同じように保湿をしてから肌色を整えます。男性の方も、顔色によってはお化粧します。
先日、お化粧をさせて頂いた女性の方。息子さんがきれいになったと、携帯で写真を撮られていました。苦しみのない穏やかな顔は写真に撮ることもできます。
コメントする