お花でそろばん
2018
12/13
葬祭部の杉上です。
先日、担当した方はそろばんの先生でした。
高校を卒業後、そろばん教室を始められ60年。仕事一筋の人生でした。
教え子のお子様、お孫様...と生徒は増えていき、その数は1万人余りにもなられます。
先生の子供さん達と打ち合わせをしていて、祭壇に花を飾りたいと言われたので、お好きな花や色は有りますか? と話を進めていると〝そろばん〟の形を作って欲しいと言われました。
「もちろん、好きなデザインも出来ますよ!」と打ち合わせを終えて、生花業者に注文すると‥‥
「えっ!!そろばんですか!作った事無いです」
「そろばん自体が無理なら、そろばんの珠の形でもよいので考えてください!!」
そんなやり取りををして、設営当日ドキドキしながら式場に行くと、祭壇の真ん中に〝そろばん〟が有りました。
私には〝そろばん〟に見えるけど、子供さん達は分かってくれるか不安でしたが、
通夜前に式場に来られた子供さんたちが「そろばんが有る!」と言っていただけて一安心。
会葬者席からも「そろばんやなぁ」という声も聞こえたので、さらに安心しました。
ご家族の気持ちを形にし、故人様らしい祭壇での良い葬儀となりました。